A Double-Edged Sword – by Midori / 両刃(もろは)の剣 – 五嶋みどり

A Double-Edged Sword
Blog entry by Midori

We met John Tucker to go to the New Hope Village. John, an American, and his wife Cathy run this community with humor, love, and care. They go back and forth between Khmer and English to speak to the children.

John gave us a brief history of HIV-related issues and developments in Cambodia. The stigma, of course, continues, as I have also seen with other illness such as Hansen’s Disease in other countries. Similar to Hansen’s, HIV can be well under control when treated properly, which is also a double-edged sword.

Funding sources change priorities as the cure is discovered, and they turn their interests to a new world outbreak, a new epidemic, a new virus, etc. Under control or that treatable medication exists does not necessarily mean that the virus is no longer around, however. Particularly for people who are HIV positive, medication must be taken every day for the rest of their lives. Many now have very “normal” lives, at least on the outside. On medication, the virus also is not transmitted in any way to another human being. The sound of HIV no longer resonates with fear for a majority of the population. In the mean time, medication must be continued and paid for while the funding sources shift their priorities to another. What does this mean? The support more often goes for research and finding the cure; it does not always mean providing and making available that cure to those who need it; in this case, for the rest of their lives.

 
John Tucker, the founder and director of New Hope for Cambodian Children, speaks about his Village.

 

両刃(もろは)の剣
五嶋みどり

私たちはジョン・タッカーに連れられてニュー・ホープ・ビレッジに行きました。ジョンと彼の夫人キャシーはこのコミュニティー(ニュー・ホープ・ビレッジ)をユーモア、愛、気遣いに溢れた運営をしています。彼らはクメール語、英語を使いながら子供たちに話しかけます。

ジョンはカンボジアにおけるHIV関連の問題と発展の歴史を簡単に教えてくれました。それは、他の国のハンセン病のような病気でみられるようにぬぐい切れない痕が今も残っています。ハンセンと同様に、HIVは適切に処理すると十分に制御されるというのに、どうしようもないことなのですね。

つぎ込まれるお金(寄付金などの財源)は、治療法が発見されるにつれて優先順位が変わり、世間は新しい世界でもてはやされる、新しいウイルスなどに彼らのフォーカスが移るのです。しかし、薬物によって抑制されている状態、または治療可能な薬物が存在することが、必ずしもウイルスがもはや周りにいないことを意味しているのではありません。特にHIV陽性の人は、一生毎日薬を服用しなければならないのです。その殆どの人達は、少なくとも一見「普通の」生活をしています。投薬を受けている状態でのウイルスは、ともあれ、他の人間には伝染しないのです。単にHIVというものはもはや多くの人々が恐怖にかられる種類のものでなくなりました。しかしある一定期間に費やされる、投薬にかかる経費は世間の関心事がほかの(新しく見つけられた病気やもてはやされる研究)に移ったとしても続けられなければいけないのです。その研究や治療法の発見が、患者の一生に根付く病気の治癒と直結するとは言い切れないのです。

 

ニュー・ホープ・フォー・カンボジアン・チルドレン創設者(現・代表者)のジョン・タッカー氏にインタビューを行いました。

ジョン・タッカー:私の名前はジョン・タッカー、ここはNHCC(ニュー・ホープ・フォー・カンボジアン・チルドレン)です。キャシーと私は2000年にカンボジアへやって来て、HIVに感染している子どもたちのために活動を始めました。当時は薬がなくほとんどの子どもたちが死に瀕していました。子どもたちのために薬を手に入れて、それから色々あり、私たちはこの居住施設での長期ケアを始めたのです。資金を集めて400人の子どもたちを受け入れました。みんな無事に大人へと成長し、ほとんどが大学に進学しました。現在、NHCCの施設「アワー・ビレッジ」には110人の子どもたちが治療を受けながら生活をしています。大学には20人、職業訓練校には12人が在籍しています。